セットポイントとは
基本的に動物は、食べ物が稀少な時のほうが食欲は減退するのだそうです。
食料が稀少な時期には体も環境に合わせて、自然に欲する体重『セットポイント』が低くするので、食欲もそれに合わせて減退する訳です。
逆に食料が豊富な時は、食料のなくなる冬に備えて体に脂肪を蓄えるため、『セットポイント』が高くなっていて、体が自然に食欲増加のシグナルを送るのだそうです。
セットポイントは、ロバーツ氏によると、パブロフの犬で証明された条件反射と同じ様に、味覚の経験とその記憶に刺激されるのだとか。
それは、『いい経験』をした味には、体が『この食べ物を前に食べて栄養補給が出来た、もっと摂取するように』と反応するからなのだそうです。
この太古のシステムは現代の食料の種類も供給も充分以上満たされている生活だと、『セットポイント』が高まっているままとなり、必要以上食べないと満足しない位食欲が刺激されているので、とても太りやすい状態を作っているのです。
シャングリラ・ダイエットの方法
彼の論理では、基本的に前述の『条件反射』を起こさせない、味のないものを食べるとセットポイントを下がる・・・と言う事になるのですが、それでは美食家のロバーツ氏は耐えられませんでした。
そこで、自分の体を使って実験を繰り返した結果、食間に、2〜3オンスの砂糖水、又は大さじ2杯の油(オリーブ油やカノラ油)を数回摂取することにより、セットポイントを下げる事に成功、食欲を減少させ、好きな物を食べて40ポンド(約18キロ)痩せたそうです。
純粋な砂糖の味と油の味には、食欲増加のシグナルは反応しない事が分かりました。
以来リバウンド無しに、体重維持に成功しているそうです。
彼の友人や大学の同僚にもこのダイエット法を処方したところ、大抵は同じ様な結果となったそうです。
シャングリラ・ダイエットのまとめ
食間に、2〜3オンスの砂糖水(約56〜85g)または植物性の油を大さじ2杯摂るだけでセットポイントを下げる(食欲減退効果)を引き出すこのダイエット。
強制的な食事制限ではなく本能にある食欲減退効果を引き出すためリバウンドも少なく、効果は期待できそうです。
関連記事
シャングリラ・ダイエット|YOUTUBE
|